災害時に必要な色とは?

今回まさかのバンコクでの地震を体験いたしまして、こんな時にこそ災害時に必要な色にフォーカスいたします!

この写真は地震直後に公園に多くの人々が避難していた様子です。

災害時には、色が人々の安全や心理に大きな影響を与えます。特にタイのように自然災害が多い地域では、「見つけやすさ」「安心感」「注意喚起」の3つが重要なキーワードです。

まず、高視認性カラーである赤や蛍光オレンジ、蛍光イエローは、避難用ベストや案内標識に使われます。これらは低照度の中でも目立ちやすく、混乱の中で人や情報を迅速に見つける手助けをします

次に、青や緑のような沈静色は、避難所や医療スペースの内装や仕切りに適しています。暑さと湿度が高いこの地域では、こうした色が心理的な落ち着きを与え、不安を軽減する効果があります。

また、色による区分けも有効です。例えば、赤は緊急、黄色は注意、緑は安全といったように、国際的な意味合いに合わせてスペースや役割を分けることで、言語が異なる人々にも直感的な理解が可能になります。

最後に、文化的背景にも配慮が必要です。タイでは黄色は王室の色として尊重され、ベトナムでは赤が吉祥を表すなど、色に込められた意味も考慮しながら設計することが求められます。

このように、災害時の「色」は命を守り、人々の安心につながる大切な要素なのです。